アルヴェーン波

アルヴェーン波英語: Alfvén wave)とは、磁気流体波の一種で、ハンネス・アルヴェーンによって発見された。磁場中のプラズマの中を伝わる横波で、磁場と垂直に電流が流れたときに発生する力 (磁場の接線応力と見ることもできる)を復元力とする。磁場の方向に伝播する傾向にあるが、磁場と斜めの向きにも伝わりうる。アルベン波アルフベン波ともいう[1]

磁場 B {\displaystyle B} と平行な方向に伝わる場合のアルヴェーン波の伝播速度 v A {\displaystyle v_{A}} は、

v A = B μ 0 n i m i {\displaystyle v_{A}={\frac {B}{\sqrt {\mu _{0}n_{i}m_{i}}}}}

となる。ここで、 μ 0 {\displaystyle \mu _{0}} は透磁率、 n i {\displaystyle n_{i}} はイオンの数密度、 m i {\displaystyle m_{i}} はイオンの質量である。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 「アルベーン波」『デジタル大辞泉小学館。https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%B3%E6%B3%A2-28678#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.892022年1月16日閲覧 

参考文献

  • 今井功・桜井明『電磁流体力学』岩波講座 現代物理学V.H.、岩波書店、1959年、

関連項目

典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
  • ドイツ
  • ラトビア
  • 表示
  • 編集